パントマイムとは、言葉に頼らず、身体の動き・身ぶり・表情・姿勢によって人物や感情、状況、物語を伝える身体表現で、日本語では「黙劇」「無言劇」とも呼ばれます。見えない壁やロープ、風、重さなど、実際には存在しないものをあるかのように見せたり、道具や空間を別のものに見立てたりするのも大きな特徴で、演者の身体表現と観る人の想像力によって成り立っています。舞台芸術としての上演から大道芸などのパフォーマンスまで幅広い形式で親しまれ、俳優訓練の手法としても用いられます。
「パントマイム」の語源は、古代ギリシア語 pantomimos にさかのぼります。panto-(すべて)と mimos(模倣者・ものまね役者)から成る語とされ、「すべてをまねる者」「すべてを演じる者」を意味します。この語はラテン語 pantomimus を経て現在の pantomime につながりました。
つまりパントマイムとは、あらゆるものを模倣することで観る人の想像力を刺激し、世界をつくり出す芸術なのです。